開きの桐タンスと小袖の桐タンスの洗い(洗濯)のご依頼をいただきました。知人の方から譲り受けた桐タンスとのことで、古く傷んだ状態でした。せっかくのいただきものなので、洗いをして綺麗な状態で使用をしたいとご連絡をいただきました。
桐タンスの洗いの前に状態を確認
桐タンスは長年ご使用いただくと塗料も落ちて黒く変色します。またシミが目立つことも多いです。こちらの桐タンスもやはりシミや傷が散見できました。
また洗いのご依頼をいただく際に大半の桐タンスに見られる症状として裏板の割れがあります。こちらの桐タンスも裏板が割れています。この状態ですと桐タンスの特徴である密封性が損なわれてしまします。ほこりや湿気が入り放題になってしまいます。
古い桐タンスを洗い
桐タンスのリフォームは主に洗いや洗濯と言われます。まさに名前の通り熱湯でじゃぶじゃぶと洗い、汚れや塗料、砥の粉を落としていきます。すると素の状態の桐タンスになります。
洗濯の工程が終了すると桐が乾燥するまで寝かし、その後にカンナで表面の桐を削っていきます。すると下に眠っていた新しい桐が表面に現れます。
次に傷や割れを補修したところで再度塗装をしていきます。今回は砥の粉とヤシャの伝統的な桐タンスの塗装になります。
新しく綺麗になった桐タンスを和室に設置しました。テーブルにもこだわられており非常に高級感のある空間となりました。