今回はご依頼主のお父様が長年ご愛用されていた白のチェストを娘さんのご新居に合わせてテレビボードとチェストにリメイクをして欲しいというご依頼です。市でひとめぼれをされてご購入された大切なチェストです。
まずは現在のお部屋に引き取りにお伺いしました。サイズも大きく白の立派なチェストでした。家具の状態から非常に大切に使用されていたことがわかります。
ここで問題発生。家具を設置されたのが住宅の増築前とのことで、どこの出入口からも大きなチェストが出ません。急遽増員を呼び2Fのお部屋からロープを使って運び出しました。男性5名体制の大掛かりな引き取りになりました。
チェストをご希望に合わせてサイズ調整
名古屋の家具工場にて引き取ったチェストをカットしていきます。今回はチェストを二つに切り分けて、片方は高さもカットして背を低くします。あんなに大きかった家具も骨組みだけの状態になります。この状態の家具はなかなか見る事が出来ません。もしタイミングが合いましたら当社工場で見学ができるかもしれません。背を低くした家具をテレビボードとしてご使用されるとのことで一番上の引出にガラスを設置しました。
またこちらではお見せ出来ませんが、今回のリメイクの目玉のひとつである、ある工夫をしました。
チェストを塗装
カットが終了したところで現在家具に塗装されている塗料をきれいに落とします。すると元の素材の木の状態に戻ります。お化粧落としが終了して木が乾燥したら再塗装します。今回は元の色と同じ白で塗装します。金具もそのまま使用されるので綺麗に磨きます。塗装をすると一気に新品同様に再生することができます。外していた天板を再度本体に設置したところで完成です。
完成したチェストとテレビボードを娘さんの新居がある神戸まで配達します。搬入は搬入エレベーターのおかげスムーズにいきました。お部屋は高層階にクロスが淡い紫で素敵なお部屋です。クロスと白の家具、金色の金具と非常にマッチしてお洒落な空間になりました。これからも長くご愛用いただけますとうれしいです。