着物タンスは桐タンスがおすすめ
着物タンスといえば桐タンスを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実際に古くから着物の収納には桐タンスが多く使われてきました。ではなぜ桐タンスが多く使われてきたのでしょうか。それは着物と桐タンスの特徴に理由があります。
着物の弱点を補う桐タンスの特徴
着物に使用されている絹は通気性などの機能性に加えて肌触りがよく、高級感のある生地です。しかしデメリットもあります。
■着物の特性
- 耐久性に乏しい
- 変色しやすい
- 虫にくわれやすい
- 洗濯が難しい
せっかくのお気に入りの着物が変色や虫にくわれたらショックですよね。そこでそれを防いでくれるのが桐タンスです。桐タンスには以下の特徴があります。
■桐タンスの特徴
- 防虫効果がある
- 調湿力に優れている
詳しくは桐タンスの特徴ページをご覧ください
※現在準備中です。少々お待ちください。
桐タンス以外の着物収納をおすすめしない理由
では着物の収納は桐以外の収納家具ではいけないのでしょうか。答えからお伝えするとおすすめは出来ません。もちろん防虫剤などを入れ収納BOXや他の材質の家具に収納する事は可能です。しかし着物は繊細なため型崩れなどトラブルの原因になってしまいます。また万が一火事になってしまった際、大切にしていた着物は燃えてしまいます。
その点桐タンスは火事からも着物を守ってくれます。実は先にお伝えした特徴以外に、桐は他の木材に比べて燃えにくいという特徴があります。
着物をきれいに保管する、また大切な着物を災害やトラブルから守るといった観点からやはり古くから着物収納に使われている桐タンスがおすすめです。
着物タンスを選ぶポイント
いざ着物タンスを選ぶとなった時、ひとつに桐タンスといっても形状なども様々でどんな桐タンスを選んでいいのか迷ってしまう方も多くいます。そこでこちらでは桐タンスの選ぶポイントをご紹介します。
着物タンスを選ぶポイント①:気密性の高い桐タンスを選ぶ
まずはなんといっても性能の高い桐タンスを選ぶ事が大切です。実は桐材で作られていれば良いというものではありません。しっかりとした工法で気密性よく作られてこそ桐タンス本来の持ち味を出せるのです。最近では桐材を使用しただけの粗悪な桐タンスも多く出回っています。
ここでひとつ良い桐タンスの探し方をお伝えします。引出をひとつ開けて閉めてください。すると閉めると同時に別の引出が開いてきます。それが密着性の高い良い桐タンスです。技術力の高い職人熟練の技で密着性良く製作してこそ良い着物タンスが出来上がるのです。
着物タンスを選ぶポイント②:用途
ただし、ひとつに桐タンスと言っても種類は様々でどのタイプを選べばいいのか迷ってしまいます。そこで用途やデザイン別におすすめの桐タンスをご紹介します。
着物を多く収納したい場合は和タンス
はじめに着物を多く収納したい方には和タンスをおすすめします。和タンスは一般的に上下に分かれており開き扉の中にはお盆があり着物を多く収納できます。また下段は引出しとなっているため着物はもちろん、着物以外の収納も可能です。
着物以外にもバックや小物を収納したい場合は整理タンス
整理タンスは和タンスに比べて引出しが多くあるため、バックや小物、普段着など着物以外も収納したい方は整理タンスがおすすめです。
大量の着物をお持ちの場合は和盆タンス
そしてより多くの着物を収納したい方には和盆タンスがおすすめです。和盆タンスは衣裳チェストや桐チェストとも呼ばれますが、浅い引出しが多くあり和タンスに比べて多くの着物がタンスに収納できます。
気軽に持ち運びしたい時や少量の着物を収納したい場合は桐の衣裳箱
桐の衣裳箱は3~4枚程の着物を収納でき少量の着物を他のタンスに収納する時や持ち運びをする時に便利です。たとう紙だけでは持ち運びの際に型崩れが心配で重ねる事もできないのでそのような場合には衣裳箱をひとつお持ちだと非常に助かります。
着物タンスを選ぶポイント③:デザイン
では機能だけ備わっていればいいかというとそうではありません。収納するタンスはお部屋やお好みに合わせておしゃれに収納したいですよね。
和室や重厚感が欲しい場合は伝統的な桐タンス
伝統的な和室や重厚感がお好みの方はスタンダードな桐タンスがおすすめです。ヤシャ仕上で桐の素材を活かした伝統的な桐タンスはとても和室に合います。
洋室やモダンな部屋にしたい場合は和モダンの桐タンス
ただしスタンダードな桐タンスは洋風のお部屋には合わないという方には和モダンな桐タンスがおすすめです。色もお好みの色をお選びできますし、取手を変えてみたり、脚を付けるだけで洋室にもマッチします。
着物タンスのお手入れ方法
着物や着物タンスを長く綺麗に使いたいものです。そのためには定期的にお手入れが必要です。
定期的に通風
着物も虫干しをしますが着物タンスの為にもお天気の良い日に少しでもいいので窓を開けて風をいれてください。
着物タンスは乾拭きが基本
一番やってしまうトラブルがお掃除の時に水拭きをしてしまうことです。水拭きをしてしまうと革製品などと同様に水がついてしまった部分にシミが出来てしまう場合があるので注意してください。お掃除をする際は乾拭きで軽く拭いてあげてください。
また雑巾に黄色っぽい粉が付着することもありますが、これは砥の粉ですので完全にはごしごしと拭き取らない様にしてください。砥の粉も火事の時には燃焼を送らせてくれる役割があります。
水や汗シミが付いてしまったときは速やかにベビーパウダーで対処
もし水や汗が付いてしまった場合は焦らず速やかに以下の順序にしたがって対処してみてください。
1.水分が付着した箇所にベビーパウダーを軽くつけてください
※砥の粉がある場合は砥の粉を付けてください
2.しばらく放置
ベビーパウダーが桐タンスに付着した水分を吸収してくれます
3.乾いた雑巾で粉を拭き取る
上記工程でもシミが消えない場合はご連絡ください
着物タンスをご検討の方へ
着物タンスといっても用途やお好みによって様々です。また既に着物タンスをお持ちの方は新規に購入以外にも桐タンスの洗い(洗濯・クリーニング)といった選択肢もあります。着物タンスをご検討されている方は専門のスタッフがお客様のご要望に合わせてご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。